OZIOの革バッグ
OZIOの革について
OZIOの革バッグは牛革と豚革で作られています。革の材料にはいろいろなものがありますが、その中でも牛革・豚革は食肉産業の副産物として利用されており、皮をとるためだけに動物を殺すことはありません。
革は丈夫で長持ちする素材として古来より活用されてきました。現在は「合成皮革」と呼ばれる革の質感を模したバッグやお財布などもありますが、それらの原料はビニールやプラスチックであり、製品としての寿命(耐用年数)は製造から2~3年と言われています。たとえどんなに気に入っていても、使っているうちに表面がペリペリと割れたり剥がれたりしてきます。
一方、本革の寿命は「半永久的」と言っても過言ではありません。縫製部分や部品が壊れたとしても革自体は通常使用している分には破れたり剥がれたりすることは滅多にないからです。むしろ使い込むほどに柔らかさと艶が増し、傷や汚れもいつの間にか馴染んで「味」になっていく。使う人の歴史が刻まれ、美しい経年変化を楽しめるのは本革ならではの魅力です。
永く使える製品づくりのこだわり
SDGsやサステナブルといった言葉が広く浸透し、環境への配慮や意識が高まっている昨今、私たちは「数年で使い捨てせず、ひとつのものを永く使うこと」もひとつの有効策であり、環境負荷軽減の本質だと考えています。
永くお使いいただける製品づくりのこだわりとして、OZIOの革バッグにはあえて裏地を貼っておりません。腐食のリスクを最小限にするためです。「裏地を省いて原価を抑えているだけ」と思われるかもしれませんが、実は裏地を貼らずに美しく仕上げるためには作業量は増えます。そして革の裏に毛羽立ちがないように職人が丁寧に処理をしています。
また、革バッグに修理が必要になる時は「本体は問題ないけれど部品が壊れた」というケースがほとんどです。私たちは長年の鞄作りの経験から、「革と布」や「革と金属」など強度の違う異素材を組み合わせると壊れるリスクが高くなると判断し、全てのパーツをなるべく革のみで仕上げています。
布や金属を極力使わないことは、上記の理由に加え製品の軽量化にもつながっています。さらに軽量化のためには縫い合わせを最小限にすることも重視しています。例えばひとつひとつのパーツが小さく、縫う箇所が多いと、原料コストは下がるものの壊れるリスクは上がり、重さが出てしまいます。OZIOの革バッグは革を贅沢に使いパーツは大きく、縫い合わせ箇所は最小限に設計しています。
たとえ作る時に手間がかかったとしても、1日でも永く良い状態でお使いいただきたい。それが私たちの願いです。